日本から飛行機で約7時間、日本の約90%の国土面積をもつマレーシアは、さまざまな魅力にあふれています。世界的な知名度を誇るリゾート・アイランドのランカウイ。ボルネオ島東海岸沖に広がる海は、世界中のダイバーが憧れるダイビングスポット。また、国土面積の約60%が多種の生命を育むジャングルで、トレッキングやクルーズはまさに冒険です。さらに、古くから東西交易の舞台として多様な文化を育んだマラッカとジョージタウンという世界遺産の町。そして、首都クアラルンプールは近代的な高層ビルやショッピングモールが立ち並ぶ大都会です。このようにマレーシアの見どころは驚くほど多岐。何度行っても新しい発見があり、新しい魅力に出会える、それがマレーシアなのです。


ペトロナス・ツインタワーPetronas Twin Tower

アジア屈指の大都市クアラルンプール。摩天楼のなかでひときわ目を惹くのが、天空にそびえる地上88階建ての双子の塔、ペトロナス・ツインタワーです。1998年に完成し、ダイナミックに進化を続けるクアラルンプールを象徴するランドマークになっています。地下から6階までは一流のファッションからコスメ、雑貨、書店、スーパーなど約270店舗がそろうショッピング・パラダイス。フードコートやレストラン街では、多民族が織りなすバラエティ豊かなローカルグルメが堪能できます。また、86階の展望エリアから眺める景色は、まさに天空からの絶景。そのほか「KLタワー」、ペナンの「コムタ―」、ランカウイの「スカイブリッジ」が絶景スポットとして有名です。


ツインタワー周辺の情報



スカイミラーSky Mirror

2017年より人気急上昇中のフォトジェニックスポット、スカイミラー。クアラルンプールから車で約1時間半、ボートで約40分でたどりつく海のなか。潮の満ち引きの関係で現れるミステリーアイランドがあり、そこで写真を撮ると、海面が鏡のようになり、ウユニ塩湖のような幻想的な景色になります。ほかにも写真映えスポットは多数あり、カラフルな272の階段の「バトゥ・ケイブ」、近未来的な景色の「サロマリンク」(ともにKL)、神秘的なガラスで彩られたヒンドゥー寺院「グラス・テンプル」(ジョホール)が有名。アート好きなら、ペナンのジョージタウンの「壁画アート」に注目。絵と一緒に写真を撮ると、まるで絵の世界に入ったようなユニークなショットになります。


他のフォトジェニックスポット



ピンクモスク/ブルーモスクPink Mosque & Blue Mosque

イスラム教を国教とするマレーシアは、町のいたるところに壮麗なモスクがあります。日本ではあまり接することのないモスクの建築美は、マレーシアの見どころのひとつです。KL郊外の行政都市、プトラジャヤにある「ピンクモスク」は、アラベスク模様のドーム、室内の絨毯すべてがピンク色に彩られ、ため息が出るほどの美しさです。ほかにも、青と白のコントラストが映える「ブルーモスク」(KL郊外)、スチールとガラスで彩られた「クリスタル・モスク」(トレンガヌ)など、全国各地にすばらしい建築美のモスクがあります。なお、お祈りの時間以外ならモスク内の見学が可能です。女性の場合は、入り口でスカーフとローブ(無料貸出)を着用して中に入りましょう。


人気モスク



オランダ広場Dutch Square

17~19世紀にかけて、マレーシアは大航海時代をむかえます。ポルトガル、オランダ、イギリスの西洋列強の統治をうけ、そこから生みだされた多彩な文化が、現在のマレーシアの魅力である多様性に満ちた世界を作りだしました。その歴史を象徴する場所が、マラッカの中心地にあるオランダ広場。目を惹くのはオランダ統治時代に建てられた色鮮やかな教会です。マラッカより遅れること約300年、英国統治により発展したペナンのジョージタウンは、瀟洒な白亜のコロニアル建築が町を彩っています。2008年、マラッカとジョージタウンは「マラッカ海峡の歴史都市」としてユネスコの世界文化遺産に認定。西洋と東洋がクロスした歴史都市は、多くの旅人を魅了しています。


マレーシアの世界遺産観光



パンタイ・チェナンPantai Chenang

アジア屈指のリゾート・アイランド、ランカウイ。希少な地質構造が残るユネスコの世界ジオパークであり、マングローブ林が育む豊かな生態系に満ちた自然の宝庫です。もっとも有名なビーチは、島南西部にある「パンタイ・チェナン」。約2㎞に渡って白い砂浜が続いていて、その周辺におみやげ店やレストランが並んでいます。ランカウイではもっともにぎやかなエリアですが、喧噪や混雑とは無縁ののどかさが、このビーチの醍醐味。豊かな自然に抱かれながら、心身ともにリラックスできます。海に囲まれたマレーシアは、海岸線に広がるビーチが多数あります。ペナンの「バトゥフェリンギ」、サラワクの「ダマイビーチ」が人気で、中心地から車で30分ほどで美しいビーチに到着します。


他の人気ビーチ



ジョージタウンGeorge Town

2008年7月、マラッカとともにユネスコ世界文化遺産に登録されたペナンのジョージタウン。瀟洒なコロニアル建築の洋館に、庶民の暮らしを物語る伝統家屋のショップハウスが並ぶ、まさにヨーロッパとアジアの文化が融合したエキゾチックタウンです。多様な文化の交差点として発展したペナンらしい景色は、マレー、中国、インド式の食堂や宗教施設がすぐ隣りあわせにある町並みに見てとれます。ジョージタウンのあちこちで目にするのがユーモアたっぷりの壁画アートも見どころ。観光スポットがコンパクトにまとまっているので、歩いて回れるのがジョージタウンの魅力です。ジャランジャラン(マレー語で散歩のこと)して世界遺産の町を探訪しましょう。


ジョージタウン周辺の情報



デサルコーストDesaru Coast

「デサルコースト」は、マレー半島南部、ジョホール州の東海岸に位置する、マレーシア随一の大型リゾートエリアです。近年、注目度上昇中のエリアで、2020年にアジア初進出のスーパー・ラグジュアリーホテル「ワン・オンリー・リゾーツ」がオープン。森と一体化するようにデザインされた癒しのリゾートで、贅沢な時間を過ごすことができます。そのほか3つのリゾートに、世界最大級のウォーターパーク、ゴルフコースも充実。周辺には、フルーツファーム、ホタル観賞など、マレーシアの豊かな自然を体験できるスポットも多数あります。さらにジョホール州にはアジアで唯一の「レゴランド」もあり、こちらもファミリ―に人気。シンガポールからアクセスしやすいのも魅力です。


他の人気リゾート



キャメロンハイランドCameron Highland

マレーシアを代表する高原リゾート、キャメロンハイランド。海抜1800mに位置し、英国統治時代には別荘地としてイギリス人に愛されました。丘陵地には紅茶畑が一面に広がっていて、マレーシア特産の紅茶 BOHティーは、ここキャメロン・ハイランドで栽培されています。ホテルのティールームや紅茶畑をのぞむ絶景カフェで味わうBOHティーは、また格別のおいしさです。同じマレー半島中央部の山岳地帯に位置する高原リゾートは「フレイザーズ・ヒル」「ゲンティン・ハイランド」があり、とくにファミリー層に人気のスポットです。さらに奥にすすむと、約1億3千万年前からのジャングル「タマンネガラ国立公園」が広がり、大自然のなかでのトレッキングが楽しめます。


他の高原リゾート



キナバル公園Kinabalu Park

世界で3番目に大きい島、ボルネオ島。その北部にあるサバ州は、世界に類をみない多様な動植物が生息するネイチャーパラダイスです。熱帯雨林にはマレー語で「森の人」という意味のオランウータン、マングローブ林にはテングザルが生息。世界自然遺産のキナバル公園は、東南アジア最高峰の高さを誇るキナバル山を有し、めずらしい高山植物の宝庫です。そして沖合には、目の覚めるような美しい海が広がっていて、世界随一といわれるウミガメの産卵地や世界中のダイバーが憧れるダイビングスポットがあります。また、それぞれ独自の文化をもつ先住民族の姿もボルネオ島ならでは。サバ州、サラワク州ともに体験型文化村があり、おもな民族の伝統に触れることができます。


世界自然遺産



セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリセンターSemenggok Wildlife Centre

ボルネオ島では自然保護の一貫として、絶滅の危機にあるオランウータンの保護活動を行っています。「セメンゴ・ワイルド・ライフ・リハビリセンター」は、怪我をしたり、親とはぐれたオランウータンを保護し、野生に戻す活動をしている施設。食事の時間に見学にいくと、枝から枝へ軽々と移動する半野生のオランウータンの愛らしい姿を見ることができます。「マタン・ワイルドライフセンター」(サラワク)、「セピロック・オランウータン・リハビリセンター」(サバ)、マレー半島では「ブキッ・ペラ・レイクタウン」(ペラ)も、同様の保護活動を行っています。また、サバ州のキナバタンガン川クルーズでは、運が良ければ、野生のオランウータンを見ることができます。


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