マレーシアの修学旅行
 
ケーススタディ
神奈川県保土ヶ谷高等学校の場合

昨年始めて海外修学旅行を実施 選んだ行き先はマレーシアでした
2004年10月に、マレーシアに神奈川県立保土ヶ谷高校の生徒さん、約200名が修学旅行に訪れました。同高校は海外修学旅行は今回が初めてでした。初めての海外修学旅行先としてマレーシアを選ばれた理由や学習内容など率直な印象についてお話しをお聞きしました。

治安や衛生面、移動手段、費用、親日国であること等を考え決定
Q 海外修学旅行先としてマレーシアを選ばれた理由は?
A 本校の教育方針「生徒の心を世界に開かせるために、国際理解教育を推進し、すべての学習活動・教育活動を通して国際性豊かな教養の育成をする。」の実践・体験として、じかに異文化に触れることにより、国際感覚を伸ばすとともに世界の中の日本の役割について学習することを目的として海外を選択し、以前から取り組んでいる海外青年協力隊のOB/OGとの交流会から途上国に的を絞り、いくつかの候補地の中から最終的に治安・衛生面・移動手段・費用等の面から親日国であるマレーシアに決定しました。
KL空港チェックインの様子
KL空港チェックインの様子

出発前に青年海外協力隊との交流会など総合学習時間を使って学習
Q 出発前の準備はどのようなことをしましたか?
A 1年次の総合的な学習の時間を利用し、まずマレーシアについてテーマ別に学習し、マレーシア青年海外協力隊OB/OGとの交流会、ODAについて学習するためにJICA横浜センターへの訪問、2年次、外務省元マレーシア駐在員の方、マレーシア政府観光局の方、マレーシアからの留学生を招いての講演・交流会を経て、修学旅行に臨みました。中でも、生徒と年の近い留学生との交流会は、マレーシアへの興味関心をさらに高めることができ、大変役に立ちました。
JICAを訪問、講演を熱心に聞く学生
JICAを訪問、講演を熱心に聞く学生

マレーシア滞在中はホームビジットを中心に体験学習を行う
Q マレーシアを訪れ、具体的に滞在中、どのようなことをしましたか?
A マレーシアの方々との交流をメインテーマに、バングリス村のホームビジットを主として、体験学習を行ないました。ホームビジットでは2~5人の生徒が各家庭に分かれ、その家族達と遊んだり、食事を作ったり、村を見学したり一緒に生活体験を行ないました。言葉は上手く通じなかったようですが、教員の心配をよそに身振り手振りでしっかりとコミュニケーションをとり、気持ちは通じ合えたようでした。別れ際に泣き出す生徒もいたほどです。帰国後の感想文集にもこの体験がもっとも印象的でよかったという声が多くありました。また、バティック工房での布染色、ピューター工場でのトレイ作り、市内自主行動などの自主体験学習。マラッカ、プトラジャヤの見学等、アジアの一途上国について想像していたことと体験することの差異を、身をもって感じてくれたと思います。。
ホームビジットが、もっとも印象的という声が多くありました
ホームビジットが、もっとも印象的という声が多くありました

バティック染色の体験
バティック染色の体験

帰国後の生徒のアンケートでも大変良かったと言う声が多く
Q マレーシアへの修学旅行の成果はどうでしたか?
A 帰国後のアンケートを見ても大変良かったという声が多くありました。そして国際理解について一つのきっかけを投げかけられたことだと思います。しかし一番大きな成果は、生徒自信が身をもって体験したこと=自らパスポートを持ち日本を出たことにより世界観が強く心に残ったことではないでしょうか。
本校では初めての海外修学旅行でしたが、今後の海外修学旅行をどのようにとらえ、どう進めていくのかをさらに検討していきたいと考えています。
JICAを訪問、講演を熱心に聞く学生
JICAを訪問、講演を熱心に聞く学生


――ありがとうございました。


資料:保土ヶ谷高校、マレーシアへの修学旅行実施までのスケジュール
月日 係り 学年
2004 1月 ・LHR計画案作成  
2月28日
~3月2日
・実施行程下見  
3月中旬
~下旬
・旅行概要確定
・引率人数確定
・旅行係分担
・LHR学年集会
再度パスポート取得 確認
修学旅行について
・旅行係分担
4月上旬   ・パスポートコピー回収開始
・海外旅行伺い書回収
4月中旬
~下旬
  ・実施行程再確認
・新クラス旅行委員決定
しおり作成準備
・コース選択希望調査
5月
21 LHR
 
 
28 LHR
 
大塚
 
 
各担任
 
 
 
 
希望確認・人数調整
引率教員9名確定
・旅行説明会①生徒対象
 旅行概要・日程
 今後の予定
・コース選択
 A.森林研究所
 B.ゴム研究所
 C.ピュータークラフト
 D.バティック絵付け
 E.終日マラッカ
6月
4 LHR
 
 
 
11 LHR
 
18 LHR
25 LHR
旅行委員会発足
しおり作成開始
 
・カンポンビジット班
 4~6人で1班:クラス8班
・自主行動班の
 7~10人で1班:クラス4班
 
 
・KL自主行動計画
・部屋割りのための
 ペアリング2人1組
・コース選択 最終決定
7月  
8月  
9月
 
8
旅行委員しおり完成
 一水祭出展
・参加人員最終確認
 
・旅行説明会②
 旅行準備について
 外貨RMについて
 
・教員用マニュアル完成
10月
 
22(金)
 
・パスポート回収
・出入国カード準備
・旅行説明会③
 直前準備
25(月)出発
~29(金)着

旅行日程 2004年10月25日(月)~10月29日(金)  4泊5日(機中1泊)
目的地 マレーシアのクアラルンプール周辺
ホテル パンパシフィックホテル
   Jalan putra,PO BOX 11468、50746 kuala lumpur Malaysia
Tel (60)34049-4419 Fax(60)34043-5253
旅行概要 集合 5:45 横浜駅西口天理ビル前
10/25(月)
6:00   横浜駅出発  8:30  成田到着
10:30   マレーシア航空89便   昼食機内
16:45   KL空港着(時差約1時間)  Hotel Empressにて夕食
20:30   Pan Pacific Hotel K.L. 着
10/26(火) コース別見学【個人選択】  ホテル8:45出発(全コース)
Aコース マラッカ1日観光
青雲亭寺院  往復バス
ババニョニャ博物館
オランダ広場 Dutch Square
サンチャゴ砦
B・Cコース 半日観光・半日体験コース
国立回教寺院・国立博物館・国家記念碑
B:Pewtersmithing Workshop (錫加工場)
C:Batik&Craft Center (バティック工場)
18:00 レストラン マレー料理 (全コース合流)
  19:30 ホテル帰着(帰着後PWTCでショッピィングタイム)
10/27(水) マレーカンポン訪問
9:15 ホテル出発 プトラジャヤ(新行政都市)見学
  14:30 マレーカンポン訪問【各クラス8班 1班4~6名】
  19:30 各家庭で夕食
  22:00 ホテル帰着
10/28(木) クアラルンプール市内 班別自主行動 (1班7~10名)
10:00 ホテル出発 各班に通訳ガイド1名がつきます
  16:00 ホテル帰着 レストランで夕食後 空港へ移動
  19:00 クアラルンプール空港着
  20:45 マレーシア航空80便  機内泊
10/29(金) 帰国
7:00 成田到着   到着前 朝食機内
  8:00 成田出発
  11:00 横浜駅到着・解散