1月号特集 マレーシアで体験&おけいこ特集 PartI:KLで触れるバティックの魅力

知りたい!バティックの基礎知識
マレーシアを代表する伝統文化といえばバティック(ろうけつ染め)です。お土産品としてもお馴染みですが、自分だけのバティック作りは旅行者にも人気のアクティビティ。まずはバティックの基礎知識からご案内します。
鮮やかなマレーシアン・バティックの世界

サロン(巻きスカート)として親しまれるバティック。


バティックとは更紗とも呼ばれるろうけつ染めのことで、インドを起源にアジア各地で古くから親しまれてきた技法です。なかでもマレーシアン・バティックは、南国らしさあふれるカラフルな色使いや、花、鳥、魚といった熱帯の動植物をモチーフにしたものが特徴的。使われる生地は普段使いに便利なコットンのほか、スカーフや民族衣装にはシルクが好まれます。マレーシアではトレンガヌ州やクランタン州など半島東部の地域で今なお手作りのバティック製造が受け継がれており、マレーシアを代表する伝統工芸に挙げられています。

バティックの作りかた

1.鉛筆で下絵を描く
生地の上に鉛筆で好きな柄を書きます。体験教室では元にある柄を上からなぞるから安心。
2.ロウ描きをする
チャンティンという器具に溶けたロウを入れて線をなぞります。手早く描かないとロウが固まってチャンティンの穴をふさぐので注意。
3.染色する
思い思いの色を入れてゆきます。ロウで境目をきちんと入れておかないと異なる色をつける際に混じってしまうので注意。配色やグラデーション次第でオリジナリティあふれるバティックに!
4.ロウを落とす
色付けを終えたら煮立った熱湯の中に入れて溶かし落とします。小さな生地であれば手でこすり落としてもOK。
5.洗って乾かして仕上げる
色を定着させたら洗って乾かして出来上がり。大きな布になると庭先に広げて時間をかけて乾すのですが、これも南国マレーシアらしい風景です。
<写真上>下絵をほどこした生地に筆で色を入れてゆく。<中>ロウが固まらないよう鍋でグツグツ煮立てる。<下>屋外に干されるバティックはマレーシアならではの光景。
バティックの基本工程はこの通りですが、デザインや色づけによってはロウ描きと染色を繰り返し行なうことで、より複雑で繊細なバティックへと仕上げることができます。初心者ならシンプルな花柄のハンカチなど、1日体験でも十分に楽しめます。