12月号特集 訪れてみたい小さな田舎町 Part3:イポー&タイピン

歴史を物語るタイピン町歩き
イポーから北へ車で約1時間のところにあるタイピンは、かつてペラ州の州都にもなっていた古い町。数々の“お初”スポットが登場した町として知られ、今日のマレーシア社会の成り立ちを辿ることができます。

“永久の平和”を願って名づけられた町の歴史タイピンとは漢字で“太平”と書き、1874年に旧名のラルートから改名されて今日に至っています。19世紀半ばから錫産業の発展によって中国系移民が増えた際、主に出身地ごとに形成された中国人グループによる利権闘争が勃発し、以後、平和を願ってタイピンと改められたのがその背景です。それほどにタイピンは当時のマレーシアにおいて重要な経済拠点であったことが窺えます。
戦後、州都がイポーに移り、時代とともに錫産業が下火になったことから、今ではごく普通の地方都市の姿をみせるタイピンですが、錫採掘場の跡地を利用したレイクガーデンは緑豊かな憩いの場として市民に愛されています。また、タイピンはマレーシア初となる鉄道、病院、刑務所、博物館、動物園、新聞など、数々の公共施設やサービスが登場した“お初”揃いの町として知られています。町の規模はさほど大きくありませんが、見どころが散在しているのでタクシーをチャーターするなどして巡ると便利です。

レイクガーデンは錫採掘場の跡地 マレーシア最古となるペラ州立博物館 初の鉄道が敷かれたのもタイピン