from 編集部 今月の気ニナル!B級調査隊 断食明けの大祭“ハリラヤ・プアサ”

マレーシアでは9月20日・21日に、イスラム教徒にとって1年で最も重要な行事である、断食明けの大祭“ハリラヤ・プアサ”を迎えます。日本では馴染みの薄いこの行事、いったいどのように祝うのでしょう?
ハリラヤ・プアサを知る5つのキーワード

その1 神聖な月“ラマダン”
ハリラヤ・プアサとは、それまで1ヶ月間続いた断食の終わりを祝う日。断食はイスラム教のカレンダーでいう9番目の月(=ラマダン月)を通じて行われます。ラマダン月はムハンマドがコーランの啓示を受けた神聖な月とされており、イスラムの教義を再認識し、貧しい人々の気持ちを理解するなどの意味があります。ラマダン月が終わり、次のシャワル月の1日目がハリラヤ・プアサにあたります。

その2 月が見えないとハリラヤ・プアサはおあずけ!?
お月様の周期をもとにしているイスラム暦では、新月から最初に三日月が出た日が月初めです。ハリラヤ・プアサの到来は、観測所において“肉眼で”これを確認して初めて正式に宣言されます。天候によって確認できなければ翌日におあずけになることも。そのため当日はTV中継まで入って「その時」を待つのです。

その3 お盆+正月=ハリラヤ・プアサ!?
ハリラヤ・プアサを日本人の感覚に例えると、“お盆と正月がいっぺんに来たようなもの”ともいわれます。人々は衣装を新調し、モスクへ礼拝にでかけ、家庭ではご馳走を作って祝います。また、家族でお墓参りにいったり、親戚回りをしたり、子供たちはお年玉をもらえる、といった具合。イスラム暦のお正月はこれとは別の時期にあるのですが、ハリラヤ・プアサのほうが圧倒的に重要な行事なのです。

その4 民族大移動“バリッ・カンポン”
バリッ=Balik=戻る、カンポン=Kampung=田舎、つまり“帰省”のこと。ハリラヤ・プアサの前後になると、全国で帰省ラッシュがはじまります。また、非イスラム教徒のマレーシア人なら、祝日を利用してバケーションに出かけたりします。そのため飛行機やバスは予約でいっぱいに。今年は日本の祝日とも重なるため、この時期マレーシアを旅行予定の方もいらっしゃると思いますが、マレーシア国内の移動やホテル予約はお早めに!

その5 首相にも会えちゃう!“オープンハウス”
オープンハウスとは、文字通り家庭を開放して訪れる客人をもてなす習慣。親戚、友人はもちろんのこと、民族・宗教が異なる同僚だって、面識のない友達の友達だって、私たち外国人旅行者だってウェルカムです。また、首相や閣僚も盛大なオープンハウスを行い、何万人、何十万人もの市民が訪れるというから驚き! オープンハウスはハリラヤ・プアサだけでなく、ディーパバリや中国正月などでも同様に行われる、マレーシアならではの習慣です。