9月号特集 クチンの町をそぞろ歩く “サラワク・レインフォレスト・ミュージック・フェスティバル”
大粒の雨が降りしきる中、異様なまでに盛り上がるオーディエンス! 奏でられる異国の調べに揺られ、年に一度のアツい熱帯雨林の夜は過ぎていきます。
サラワク夏のメインイベント

日本では、フジ・ロック・フェスティバルをはじめ、野外音楽フェスティバルが夏の風物詩として定着していますが、マレーシアも負けてはいません。それが世界に誇るべきワールドミュージックの祭典、サラワク・レインフォレスト・ワールドミュージック・フェスティバルです。2008年は7月11~13日の3日間にわたって開催されました。1998年に始まり、それから毎年開催される度に規模は拡大。最初は300人しか集まらなかったというイベントは、11回目を迎えた今年、述べ2万2000人をも集めるビッグイベントに成長しました。
地元サラワクはもちろんヨーロッパ、中東、アフリカ、アジアなど世界中のミュージシャンが、クチン郊外のダマイ・ビーチにあるサラワク・カルチュラル・ビレッジに顔をそろえます。今年はイギリス、ポルトガル、ギリシャ、インド、コンゴ、コロンビア、フィリピンなど13カ国のミュージシャンが出演しました。

熱帯のアツさを吹き飛ばすアツいライブ

夜19時過ぎに始まるステージは深夜0時まで4時間以上続きます。さすが世界中から集められたアーチストたち、すばらしい演奏を繰り広げてくれます。そして、ステージの前には何千人という聴衆。ステージもアツいがフロアもアツいぜ! 晴れていようが、雨が降ろうが、ブルースだろうが、民謡だろうが、関係ありません。サペ(ボルネオの弦楽器)に合わせ手を上げて踊り、バイオリンでモッシュが起こる。ロックフェスも顔負けの盛り上がりをみせます。日本からは太鼓奏者の茂戸藤浩司氏が参戦、エネルギッシュなビートで超満員の聴衆をことさら大きく揺らしてくれました。
注目すべきは、ステージの上のミュージシャンだけではありません。観客にも目を向けてみましょう。オシャレな地元の若者たち、モヒカン頭のパンク白人男子、上半身裸でまわりの迷惑を顧みずノリノリのインド人など、なかなか普段はマレーシアでお目にかかれない人種がたくさんいます。
世界各国でワールドミュージックのライブを観てきましたが、これほどの盛り上がりはいまだ見たことがありません。これ以上の盛り上がりを見せるとしたら、それは2009年7月10~12日に行われる来年のサラワク・レインフォレスト・ワールドミュージック・フェスティバルになることでしょう。
サラワク・レインフォレスト公式HP: www.rainforestmusic-borneo.com