9月号特集 クチンの町をそぞろ歩く “【観】博物館と工芸品”
サラワク文化を知る第一歩として博物館を訪れてみましょう。サラワク博物館はアジア屈指のコレクションといわれています。工芸品やテキスタイルに注目した博物館もあります。
白人王によって愛されたサラワク文化

サラワクはマレーシアの中でも最も原住民族の文化が残っている州といっていいでしょう。それは19世紀に白人王によって統治された歴史の影響かもしれません。サラワクは、1841年から1941年までの間、白人のラジャによるサラワク王国として繁栄しました。初代ラジャのジェームス・ブルックが探検家でもあったこともあったのでしょう、「サラワクは原住民族の土地である」という方針の下で統治されていました。ヨーロッパの文化がサラワク古来の文化をダメにするとして、ヨーロッパの文物の流入も規制していたといいます。2代目ラジャに就いたチャールズ・ブルックは近代化のためヨーロッパの文化を取り入れたものの、サラワク文化に対する愛情は人一倍であったようです。その集大成がサラワク博物館です。1891年に建てられたこの博物館は、彼の蒐集品が礎となっています。原住民族の装飾品や生活日用品、仮面など、非常にクオリティの高いコレクションとして世界的にも評価されています。首狩り族として恐れられていたイバン族の住居が再現された展示なども必見です。

アジアらしいヌードル店も(国際線発着フロア中2階) 国際線発着フロア(ゲートC付近)の中2階にテナントが多い メインターミナル・ビル4階のフードコート

東南アジア随一の充実度を誇る
サラワク博物館

先住民族アートが随所に
展示されている

博物館の内壁には
オラン・ウルのアートが

織物や木彫り、ビーズ細工などサラワクは工芸品の宝庫

織物に興味があるのなら、中央郵便局の向かい側にあるテキスタイル博物館も訪ねてみたい場所です。ここには、イバン族などの原住民族の織物やビーズ細工のほか、中国人やプラナカンの刺繍、インド人の結婚衣装など、サラワクで見られる布地の数々が展示されています。
工芸品に興味があるのなら、ぜひ訪れたいのがサラクラフ・パビリオンです。ここはサラワクのアートと工芸にスポットを当てた博物館で、実際に職人たちが木彫りや織物などを制作している姿を見ることもできます。ショップではサラワクの工芸品を買うこともできるので、おみやげ探しがてら訪ねてみると面白いでしょう。民族調のカフェでひとやすみすることもできます。

[Data]サラワク博物館 / Sarawak Museum
[住所]Jalan Tun Abang Haji Openg
[開館]9:00-16:30/無休
[料金]無料
[Data]テキスタイル博物館 / Textile Museum
[住所] Jalan Tun Abang Haji Openg
[開館]9:00-16:30/無休
[料金]無料
[Data]サラクラフ・パビリオン / Sarakraf Pavilion
[住所]78 Jalan Tabuan
[開館]9:00-16:30/無休
[料金]無料
[URL]www.sarakraf.com.my
アジアらしいヌードル店も(国際線発着フロア中2階) 国際線発着フロア(ゲートC付近)の中2階にテナントが多い メインターミナル・ビル4階のフードコート

テキスタイル博物館

邸宅を改装した
サラクラフ・パビリオン

伝統的な機織の実演
(サラクラフ・パビリオン)

アジアらしいヌードル店も(国際線発着フロア中2階) 国際線発着フロア(ゲートC付近)の中2階にテナントが多い メインターミナル・ビル4階のフードコート

心地のよい中庭
(サラクラフ・パビリオン)

サラワク伝統の木工細工
(サラクラフ・パビリオン)

イバン族のイカット