9月号特集 クチンの町をそぞろ歩く “【歩】一歩足を踏み出すごとに姿を変えるクチンの町並み”
クチンといえばウオーターフロントですが、反対側に足を向けてみれば、古くて新しいクチンのもうひとつの魅力に触れられることでしょう。
観光のメインはウオーターフロント

クチンの町歩きのメインとなるのはウオーターフロントです。サラワク川沿いにはよく整備された遊歩道が続いていて、川からの風に吹かれながら気持ちよく散歩が楽しめます。
ムルデカ広場から延びる通りとサラワク川がぶつかるあたりには、ヨーロッパ風の建築が立ち並んでいます。中央郵便局や観光案内所も白亜の重厚な建物です。対岸にはラジャ・ブルックゆかりの王宮やマルガリータ砦などが見られます。渡し舟があるので、これを使って対岸へ渡ってみましょう。
ウオーターフロントの遊歩道と並んで延びるメインバザールには、カラフルなショップハウスが連なっています。これらの多くはボルネオならではのおみやげ屋さんやアンティークショップですが、このあたりについては、あとで詳しく触れることにします。この通りから1本裏に入れば中国語の看板が並ぶチャイナタウンです。

歩きやすいウオーターフロント

川の横断は水上タクシーで

対岸のマルガリータ砦

今も残る古い町並み

さらにディープなクチンに触れたければ、観光案内所からウオーターフロントを逆に西側へ進んでみましょう。目に飛び込んでくるのは、雑然とした人ごみとその向こうに見えるピンク色のクチン・モスク。この周辺がクチンで最も古い町並みが残るエリアです。
このあたりで一番賑やかな通りが、ジャラン・インディア(インド通り)です。その名前からインド人街かと思いきや、道の両脇に並ぶ店は中国人やマレー人の店ばかり。いったいこの通りのどこがインド通りなのでしょうか。細い路地を入っていくと……お、ありました、ありました。色とりどりの香辛料を売る店が。実のところ、現在クチンで暮らしているインド人は全人口の数パーセントに過ぎないのだそうです。案内板によれば、150年ほど前はここにはインド人店がたくさん並んでいたそうで、通りの名前はその名残のようです。

中央郵便局が入る重厚なビル

スパイスの香りが異国情緒を誘う

ジャラン・インディアの現在の姿

屋台街でアジア気分を満喫

サラワク川沿いには数年前まで活況を呈していたという市場の跡地があります。その隣に19世紀に建てられた朱色の塔があります。この塔の下にあるのがローカルの屋台街。クチンで最もアジアらしい雰囲気が味わえる場所のひとつです。サラワク・ラクサやチキンライス、クイッティアオなどたくさんの屋台が集まっているので、好きなものをチョイスして食べられて楽しい上、一品RM3~5程度と値段もとても安い! デザートならアイスカチャン(マレー風カキ氷)がおすすめです。熱帯の暑さでほてった体を心地よく冷やしてくれます。

名物サラワク・ラクサ

屋台料理はRM3(約100円)と安い!