ボレBolehとはマレーシア語で「できる」という意味の言葉。国家記念日などの大規模なイベント会場では首相を先頭に「マレーシア・ボレ〜!」の掛け声を耳にすることも少なくありません。長い歴史の中で世界の列強による支配を受け、ようやく50年前に独立を果たしたマレーシアはまだまだ国づくりの真っ最中。マレーシア・ボレとは「マレーシア(人)にだってできるんだ!」という合言葉のようなものです。 独立後のマレーシアの歩みを振り返ると、83年に国産車プロトンが誕生、98年にはペトロナス・ツインタワーやKL国際空港が完成、翌年にはセパン・サーキットが開業し東南アジア初のF1開催を実現しました。そして今年07年10月にはマレーシア人初の宇宙飛行士が誕生しています。独立50周年を迎える今年、マレーシアはまさに「ボレ〜!」な空気に包まれています。
旅行者にとってはビーチやジャングルのイメージが強いマレーシアですが、その一方で国家としては「WAWASAN(ワワサン=vision)2020」というスローガンのもと、経済成長だけでなく社会として2020年までに先進国入りを目指す政策が90年代から進められています。もちろん何をもって豊かな社会というかは難しいテーマですが、日本にもそういう時代があったように、今のマレーシアには「自分たちの手で先進国レベルの社会を実現するんだ」という空気が漂っています。新行政都市のプトラジャヤなどは、そんなマレーシアの今を知るスポットとして訪れてみる価値があるでしょう。